Clarus Financial Technology

ISDA SIMM マルチ・カレンシー・ポートフォリオ

(This blog is a Japanese translation of the original ISDA SIMM: Multi-Currency Portfolios).

金利スワップのマルチ・カレンシー・ポートフォリオ

マルチ・カレンシーを導入するために、ISDA SIMM エクセル・カリキュレーターを拡張

することは、少なくともエクセルの操作という意味では全く問題ないことが解った。今週

私が翻訳及びインプリしなければならなかった数式は、前回見たものとよく似ている。

\( \tag {1} DeltaMargin = \sqrt{\sum\limits_{b}{K_{b}^2+{\sum\limits_{b}}{\sum\limits_{(c)≠(b)}{γ_{bc}{g_{bc}}{S_{b}}{S_{c}}}}}}\)

義理固い我らの読者はきっと既に前回のブログをお読みだろう。もしまだの方がいらしたら、是非こちらをお読みいただきたい。前回Kの計算が解ったので、今週のニューワードは;

\( {S_{b}}\):重みづけされたセンシティビティWSの合計か、またはカレンシーbのKの値かどちらかになる。まずWSの合計とKのどちらか小さい方が選ばれ、次にそれと-Kのどちらか大きい方が選ばれる。このため\( {S_{b}}\)の値はマイナスになりうる。

\( {γ_{bc}}\):ISDAによってキャリブレートされ、その結果27%とされている。ドキュメントはこちらを参照。

\( {g_{bc}}\):各通貨のコンセントレーション・リスクに応じてキャリブレートされるが、まだISDAはインプリしていない。しばらくの間はこれを無視しよう。

計算

上記計算は、概念としては前回のKの計算とよく似ている。エクセルでは以下のようなグリッドを準備した。

これらの数値の背後にあるポートフォリオについては後ほど述べるとして、まずは興味深いところから行くと;

ポートフォリオ

まずは、USD、EUR、GBP、JPYの通貨リスクをもつ、金利プロダクトのポートフォリオを見よう。このポートフォリオは3つのノーマル通貨と低ボラティリティ通貨であるJPYで構成される。CHARMを使って118本のスワップのリスクを取り出そう。これらは下記のデルタ・プロファイルを持っている;

上図は;

このやり方は先週のものとほぼ同等と言っていいだろう。つまり;

クリアーとアン・クリアーによる証拠金額の比較

CHARMを使えば、このポートフォリオを、LCHまたはCMEクリアーで見ることができる。次の図はIMの分析だ;

上図は;

CMEはどうだろう?同じポートフォリオをCMEクリアーで見ると23.8百万USドルとLCHクリアーより少し小さい。これは2014年に公開された2つのモデルに関するAmirのレビュー結果と一致する。

同じポートフォリオをアン・クリアーとして計算したIMが36.13百万USドルだったことを思い出そう。これらから次のように言うことができるだろう;

システマティカルにリスクを付加する

今までいくつかの異なるリスクを持つポートフォリオを見て来たが、それらはこの分析のスタートには好都合なものだったが、モデルの理解(と計算の検証の)ためには、より秩序立った(シンプルな)分析が必要だろう。

ここで10万USドルのDV01をもつポートフォリオを使って、EUR、JPY、及びGBPの異なる通貨のコンビネーションを比較してみよう。アン・クリアーとLCHクリアーでIMを比較するのだ。

上記表は;

上記の結果に少し驚いている。ポジション2、3、4は、JPYのリスク・ウェイトが異なるにも関わらず、ISDA SIMM上では同一のIMの額になっている。またポジション5と11のISDA SIMMでのIMはもっと大きな金額になると予想していた。

サマリー

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