非清算商品にかかる証拠金、ISDA SIMMとFRTB SA

9月1日は証拠金規制の施行日であるため、このトピックを再訪したいと思う。

バックグラウンド

本件に関する私の直近の記事“米国における非清算取引のための証拠金規制”は2015年10月に投稿されていて、規制の概要とスケジュールについて記載がある。

欧州、オーストラリア、シンガポール他の国々では、規制開始日である2016年9月1日に施行が間に合わないか或いは延期を申し出ている一方で、米国と日本だけがこれを遵守し、施行しようとしている。

LCH-JSCCスプレッド

先週我々の読者の多くが、円スワップについてのLCH-JSCCスプレッドが突如顕在化したことにについて警笛を鳴らしてくれた。これは非常に興味深いと言わざるを得ない。データが何を物語っているか見てみよう。

オフSEFについて

我々は最近発表されたバンクオブイングランド(BOE)のワーキングペーパーからの知見について、いくつかここで紹介している。その1つは、米国におけるSEFでのUSD建て金利スワップ(ドル金利スワップ)のトレードについて、流動性は増加していて、同時にトレーディングにかかるコストは減少していると言うものだ。

Japanese version of Feb 2016 Swaps Review

マンスリー・レビュー・シリーズの、2月の金利スワップのボリュームを見てみよう。まずはハイライトから

SEFを経由した(オンSEFの)USD(ドル)の金利スワップの2月のボリュームは1.3兆ドル以上となった
DV01は前月に比べて11%上昇した
バタフライやカーブト・レードも増加

スワップのコンプレッション

・コンプレッションによるIMの減少額を示すことのできるCHARMを通して、コンプレッションのエクササイズをしてみよう

・差入れられるIMと圧縮されるNPVの比率の重要性

・資本効率性を正確に評価するための繰返し行われるプロセス

JFSA – Public Comment on Margin Regulations

A summary of what became clear in the public comments for Margin regulation on Dec. 11th, 2015 is as follows: 以下2015年12月11日に出された金融庁パブリックコメントによって明らかになった事項についてのサマリー 1. Entities subject to regulation are: VM: Financial institutions holding 300billion yen average balance of OTC derivatives. (Cabinet Office Ordinance on Financial Instruments Business, etc. article 123 (10) IM: Entities subject to VM regulation […]

Cap Floor のボリューム

ここしばらくの間、CAP・Floorについてより詳細に調べたいと思っていた。CAP・Floorは重要でありながらあまりコメントされていなかったからだ。2006年6月以来のFRBによる利上げを控える今、将来の金利に上限あるいは下限をセットするためにデザインされたプロダクトを見ておくことは適切だろう。